中国四川省・云南省に分布する。前翅が青薄黒色で、後翅の中央黒帯が細いのが特徴的である。ベニシタバに近縁な種である。後翅の美しさはベニシタバ以上である。大珍品である。食樹は明らかでないが、おそらくヤナギ科植物である。
(写真は中国四川産)
西アジアから中央アジアにかけて分布する。やや小型のベニシタバで、前翅の横線等が消えかかって流れているような印象を受ける。食樹は明らかでないが、類縁種から推測して、本種の食樹はおそらくヤナギ科植物である。(写真はTajikistan産)
カナダ南部からアメリカ合衆国東半部に広く分布する。食樹はマメ科のサイカチである。今のところ、唯一のマメ科食ベニシタバである。かなり特化しており、類縁種は知られていない。成虫は6〜9月に出現する。
(写真は合衆国Georgia産)
北アメリカ東部に広く分布する。食樹はクルミ科である。成虫は南部では4月下旬頃から出現する。本種はツレアイキシタバC.consorsと近縁であるが、他のクルミ科植物食のクロシタバ・キシタバ類とは地史的にかなり古い時代に分化しているとおもわれる。 (写真は合衆国Louisiana産)
Illinois南部やVirginiaからFloridaにかけて分布する。前翅が一様に白味を帯びており、腎状紋付近が樺色になることなどから、他のクロシタバ類と明らかに区別できる。クロシタバ類の中では最も美しい種である。成虫は盛夏に出現する。一般に稀な種である。幼虫は、クルミ科を食樹とする。 (写真は合衆国Louisiana産)