カトカラ全集
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日本を代表する
カトカラ、

ムラサキシタバ

カトカラ(Catocala)

カトカラCatocalaはギリシャ語のkato(下)・kalos(美しい)に由来している蛾の属名である。後翅が綺麗な蛾ということである。日本では・・・シタバ、英語では・・・underwingと呼ばれている。
現在のところ、世界で約250種が知られている。蝶のオオムラサキほどの大きさのものからからシジミチョウのように小さいものまでいる。前翅は静止する樹皮などに類似した色調のものが多い。後翅の色は白、黒、黄、青、様々な赤と多様である。主に北半球の暖温帯から冷温帯に分布する。北はフィンランドの北緯60〜70°あたりから、南は中南米のグアテマラやインドシナのタイの北緯10〜20°あたりまでの広い範囲に分布している。最近では、アジアに生息するアマミキシタバの仲間をCatocalaとして扱っている本もあり、これらをカトカラに加えると赤道を越えるものまで出てくる。かなり狭食性で、様々な広葉樹(マメ科、バラ科、ヤナギ科、ブナ科、ニレ科、カバノキ科、クルミ科、ヤマモモ科、コケモモ科など)に依存する。このため、必然的に広葉樹林の広がる東アジアと北アメリカ東部に多くの種が生息する。
北米に約110種、おそらく将来は120種以上になると予想される。旧大陸には約150種、おそらく将来は170種を超えると予想される。そうなると300種ほどの大所帯になるだろう。日本にはいままでに30種が知られていて、アマミキシタバを入れると31種になる。また、今後の調査でさらに増える可能性がある。アマミキシタバを除くと、日本では最も早いもので5月から出現し、10月頃まで見られるものもいる。北アメリカの南部などでは3月から成虫が出現するところもある。いずれも綺麗な蛾で、愛好者が多い。

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